赤井らいてう日記

東京インディーギターテックLUCKYSOUND
トリプルファイヤーというバンドでベースも弾く
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3rdアルバム「エピタフ」のレコーディング記録
トリプルファイヤーの「エピタフ」が無事完成し発売の運びとなったので、レコーディングについて。

先日の先行即売会で手に入れた方も、9月15日の全国発売を待ちわびている方も、ちょっと気になるけどどうしようかなと悩んでいる方もぜひどうぞ。

今回も録音チームは前作「スキルアップ」と同じ吉田肇、松石ゲルのコンビで愛知県某所のゲルスタジオにて5月にレコーディングしました。

・使用したベース

古株のFENDER Jazz bass'74、ツアー用のsteinberger XP-2、メインのGIBSON thunderbird犬任后
今年の頭くらいからレコーディングに向けて「もっとくたびれた音を!」と鳥居くんが言っていたのでジャズベを復帰させ、スタジオ練習にも持っていくようになりました。最初はピックアップが現行USAのリプレイスメント用のものが付いていたのですが、これも「元気すぎる」とのことで元々付いていたグレーボビンのものに戻し、TONEのコンデンサーも取り替えました。これがビンテージトーンなのか、ただのくたびれたジャズベなのか、もうよく分かりません。

・曲とベースと弾き方とあれこれ
1. SEXはダサい
ジャズベース 指弾き
最初のフレーズで使う2弦、3弦のハイポジションがビビリ気味だったので、レコーディング前はサンダーバードにしようかなと思っていたが、ちゃんとネックの反りと弦高を調整したら直った。医者の不養生とはまさにこの事。
ベース本体の弾きやすさというのは様々な要素が複雑に関係してくる。たとえば、ネックの角度や太さ、フレットから弦までの高さ、弦と弦の間隔、ボディの形状、ボディトップから弦までの隙間、などなど。それで言うと、サンダーバードよりもジャズベースのほうが格段に弾きやすい。ジャズベースだとすんなり弾けるフレーズが、サンダーバードだと「アレッ?」ってなる時がある。すんなり弾けるかどうかの判断基準として弾いてるフレーズがオザケンの「東京恋愛専科」のイントロ。

コレがジャズベだと弾けるがサンダーバードだとちょっとむずい。

ジャズベのラインの音はけっこうジャリジャリするのでリアのボリュームとTONEはけっこう絞っている。
相変わらずライブではコロコロと歌詞が変わっている。が、そもそもずっと同じことを歌い続けなければいけないなんてルールはないのである。

2. トラックに轢かれた
スタインバーガー 指弾き
スタインバーガーはこの一曲のみの登場となった。音の立ち上がりの早さとボワっとしたところがない感じが特徴だと思っている。アクティブサーキットとカーボンネックの組み合わせの音なのかしら。
いつからか没になってしまった「向上心のないやつは馬鹿だって言ってた トラックに轢かれた」という歌詞がとても好きだった。
圧倒的暴力といえば、ちょっと昔にtwitterで流行ったバイオゴリラも同じようなものなのかもしれないと曲ができた当時に思った。

3. 変なおっさん
サンダーバード 指弾き
サンダーバードはそもそもルート弾きでズドドドドとやった時が一番かっこいい音がするベースだと思うのだけど、残念ながらそういう曲やフレーズが最近はほとんどない。
この曲の「なるーーー!」っていうとこだけ思う存分ルートで3弦7フレットのE音をズドドドドと出来るので「よかったねえ、サンダーバード」と思いながら噛みしめるように弾いている。
途中の長3度の和音のフレーズは親指の腹で2つの弦をまとめて弾いている。親指と言ったら晴臣様である。

イントロと間奏は、ギターがベースより低い音を弾いて、ベースがハイポジを弾くという組み合わせなので「次やったら殴る」にも近いアンバランスな感じがある。展開してベースが低音、ギターが高い音のフレーズになったときに妙な感じがちょっと残る。これ面白いのでこっそりパクってみてね。


4. Bの芝生
ジャズベース 指弾き
唯一エフェクターを使った曲。
一昨年くらいにミツメやtoro y moiやらを聴き「やっぱ世の中はオートワウなんじゃねえか?」と思いオートワウ欲しいオートワウ欲しいと思っていたら鳥居くんもオートワウをちょうど手に入れていた。
こちらは鳥居くんの足元。オートワウはDOD。


マオさまのギターのオートワウが冴えわたる

で、ベースにもオートワウかけようと言ってとりあえずエフェクター自作した。が、しかし気に入らずいろいろ探して、どうせなら昔のでっかいエレハモのやつかっこいい(木箱に入ってるし)から使おうと、ヤフオクで手に入れた。MXRのものも小さくて便利そうだったけど、大きさとロマンに賭けた。

ジャズベのジャリジャリ感がエフェクトと上手く噛み合ってると思う。

5. 戦争の話
ジャズベース 指弾き
たしか最初に録音した曲。ギターも同時に録音した。
ずっと同じ繰り返しなので回数を間違えないようにするのがなかなか大変な曲。音階で言うと3つしか使ってない。シャッフルを体に叩きこむべく一時期はバンドで気が狂ったように練習した。鳥居くんが厳しかった。

6. 面白いこと言わない人
サンダーバード 指弾き
あまり使わない4弦ハイフレットを使う曲。この間抜けな音が曲と合っている気がする。
ジャズベかサンダーバードかどっちでもいいかなと思ったがサンダーバードのほうがよりマヌケな音が出る。

7. 今日は寝るのが一番よかった
サンダーバード ピック+ミュート
あまりまともじゃない音を出すべく弦をミュートしっぱなしで弾くことになる。楽器を拭くクロスとか紙とかビニール袋とかを弦とボディの間に挟んで試してみたがなかなか良いミュート加減にならないので、ミュート装置を自分で作ることにした。
とりあえず考える。

東急ハンズで金具などを買ってくる。

そして作る。
原理としてはリッケンバッカーのベースに付いてるものと同じで、ネジを回すとスポンジが上がってきて弦に当たるという仕組み。

こういう音のこういう曲でこんな内容の事を歌っている人はさすがにあまりいないと思う。

8. ゲームしかやってないから
ジャズベース 指弾き
この曲も歌詞がコロコロ変わった。歌詞が変わりすぎてライブでやってもなんか手応えがなく、あまり好きな曲ではなかった。
がしかし録音してゲル氏によるパーカッションが重なったら「めちゃくちゃオシャレじゃん!」と印象がガラリと変わった。地味な子がメガネを外したら…的な。
歌詞もレコーディングを経てやっと固まった気がするが、ライブでやってる時のフロアの「この人なに歌ってんだろう?」ってポカーンとしてる空気がとても好きだ。フロアを見てなくても伝わってくる。

9. 質問チャンス
ジャズベース ピック
こちらも「戦争の話」と同じく3つしか押さえるところがない曲。耳コピは30秒で終わると思う。しかし一曲弾き切るのは大変。手が痛くなるから。
『スキルアップ』録音より前からある曲だったと思うが、ほぼボツというか忘れられたところから何故か生還し少し手を加えライブでもやるようになり、見事『エピタフ』に収録される運びとなった。
イントロのフランジャーみたいなエフェクトはミックス段階で施されたもの。

10. なんかしゃべんないと友達になれない
サンダーバード 指弾き
元の名前を「サッドティー」という。なぜなら鳥居くんが映画「サッドティー」用に作ったものがデモになっているからで、その曲は劇中でも流れている。まだ映画を見ていない人は一度見て探してみよう。

歌詞が安定せずコロコロ変わり、ライブでやってもお客さんは反応できなくなるような曲調なのでいつの間にかフェードアウトか?と思われていたが、めでたく音源化された。
キック、ハイハット、ベース(これはもはや4弦開放のEしか弾かない)を素材としてバラバラに録音し後日鳥居くんが自宅で編集し、あとからボーカルを入れた。

11. こだわる男
ジャズベース ピック
ライブでやっていない曲。今後やるかもわからない。ボーカルにはメロディがあり、そしてメンバーがコーラスを歌わされている。何年かしたら珍曲扱いされてしまうかもしれないが、ラスト前に必要な気もする。ちょっとヘナチョコな演奏だが吉田Pが「このいい加減な感じがいい」みたいなことを言ってOKになったような気がする。
コーラス鳥居



12. 全国大会
サンダーバード ピック+ミュート
モロそのまんまじゃそれはそれでダメなんだけどD.A.Fみたいなブリブリでエレクトロな感じを上手くエレキベースでできないかっていうのを考えていて、この曲もミュート装置を導入した。

デッデッデッデッ…とサスティンがなくて細切れな感じの音になる。
あんまり違いがわからないかもしれないけど、この曲だけでいいからベースの音に注目してほしい…。
ミュート装置を使うとチューニングが狂うのと、1、2弦のハイポジションの音は使い物にならないのがデメリットなので、ライブでは使えないと思う。
1、2弦が使えないので途中のEの音をオクターブで交互に弾くフレーズはライブの時より1オクターブ低い音で弾いている。(ライブは3弦7フレットと1弦9フレットの交互、録音は4弦開放と3弦7フレットの交互)

最後に昼から布団をかぶり漫画を読みクズマインドを純粋培養させる吉田


トリプルファイヤー「エピタフ」


2015年9月15日発売
WAVE-03 定価¥2,000+税(税抜価格¥2,000)

disk union
JET SET
TOWER RECORDS
HMV
amazon

そしてワンマンやります
11月24日(火)渋谷CLUB QUATTRO
トリプルファイヤー『エピタフ』発売記念ワンマン “アルティメット パーティー”
開場/開演:18:30/19:30
前売/当日:¥2,500/¥3,000(共にドリンク代別)

チケット:9/27(日)一般発売開始
ローソンチケット(Lコード:74877)、e+、他
問:渋谷 CLUB QUATTRO(03-3477-8750)

※オフィシャル先行予約あり
受付期間:9/1(火)22:00〜9/16(水)12:00
専用URL:http://eplus.jp/triplefire/

| 音楽 | 15:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
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